G-Bicycle > リポート > 自転車ロングテールバイク「ラディッシュ」レビュー 2009年11月

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不思議。乗ると楽しくなる自転車
少し前の8月のことになるが、今一番気になっている自転車、ロングテールバイクの一台「ラディッシュ」号に試乗する機会に恵まれた。 場所は東京都世田谷の自転車専門店「BMX RIO」さん。
ラディッシュの前評判は、信頼する自転車情報通の修ちゃんからすでに仕入れていた。かなりというか、すっごく魅力的な自転車と聞いていたので楽しみにしていた。
ロングテールバイク愛好家の一人によれば「1980年代、日本に登場したマウンテンバイクの衝撃的感動と同等かそれ以上」だとか。期待は高まるばかりである。

さて「ラディッシュ」に試乗。と、その前に「ラディッシュ」とはどんな自転車か?
アメリカの「エクストラサイクル」社が企画製造する全長(ホイールベース)の長〜い、風変わりな自転車だ。後ろが長いことが特徴なので、このテの自転車は“ロングテールバイク”とも呼ばれている。
カタチはタンデム(二人乗り)自転車の後部サドルを取っちゃって、替わりに荷台を取り付けちゃった感じ。その荷台に左右振り分けの大きな物入れバッグが取り付けられている。バッグは丈夫で軽くて柔らかいコーデュラナイロン製。デイパックやダッフルバッグのように、荷物のカタチや大きさを気にせずにガンガン積み込めるってわけだ。
カンビールなら4ケースは楽にいけそうだ。クーラーボックスも積み込める。荷台をタンデムシートにして気の合った女性を乗せて走ってもいい。まだまだ積めそうだ。たっぷりの食料に、遊び道具も。
この「ラディッシュ」があれば夢のある自転車生活がすぐにでも楽しめそうだ。

そして“走り”フィーリングは?
走り出してすぐに、感じることは自分がとても寛容な気持ちになってしまうってこと。
「のんびり行こうじゃないの。そんなに先を急いでどうするんだよ。楽しいことを見つけながら、人間らしくのんびりと行こうじゃないの」。

普段の無意識的な急いだ生活を反省する切っ掛けができるかもしれない。
ゆったりペダルを踏めば、吹く風の気持ち良さにもあらためて気づかされる。町の景色が鮮明に、そして新鮮に感じられたりもする。そんなラディッシュの余裕を感じる走りは、ほんの5分も乗れば、身も心も開放された気分に包まれる。
ロングテールバイクはなんとも気持ちの良い自転車だ。新しい感覚だけど、どこか懐かしさも感じる。
そして「ラディッシュ」の想像を超える積載能力の高さは自転車の使い勝手の可能性を大きく広げるだろう。
僕だったら、5550nat.comのリフレクト反射材製品を荷台に積み込んで引き売り(移動店舗販売)が出来てしまいそうだ。荷物がたくさん積めるってことは、自転車の乗り方の自由度も可能性も大きく広がるってことだ。いろんな使い方が出来て楽しそうだな。

ロングテールバイク「ラディッシュ」。こんなにも自転車が自由でカジュアルな乗り物だということを感じたのは久々。
またひとつ新しい自転車の魅力が登場したことは嬉しい。
・・・そうか。自転車に荷物が積めたら、クルマなんていらないか。
遠出のときはレンタカーで済んじゃうしね。

自転車ってほんとうに楽しい乗り物だなあ。
ロングレールバイク「ラディッシュ」555nat.com
ロングレールバイク「ラディッシュ」555nat.com
ロングレールバイク「ラディッシュ」555nat.com
ロングレールバイク「ラディッシュ」555nat.com

(写真、上段左から右へ)
(1) 「ラディッシュ」ヘッドマークはラディッシュのイラストだけ。
(2)クーラーボックスを積んでもバランスの良いスタイル。
(3) 泥除けも付いています。
(4) 二人乗りもできるタンデムシート。日本の道交法では禁止されていますが。残念。
(5) 持ちやすく、デザインも良い太目の合皮製グリップ。
(6) 170cmの男でもゆったりペダリングができるハンドルまわりは余裕のスペース。
(7) 後ろのブレーキはディスクブレーキ装備。
(8) チェーンガード。スケルトンプラスチック製。
(9) タンデムシートと左右にある大容量のナイロンバッグ
(10) 安っぽいスタンドもとは違い、しっかり設計、デザインされて綺麗。高さ調整ができます。
(11) バッグに入ったエクストラサイクルの刺繍ロゴ。
(12) スケートボードにもなる(かもしれない)荷台。カッコいいでしょ。
(13) ロングテールバイクは、楽しみのテクノロジーってことですか。

- Hilo MORIMOTO -


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