日本の街にはそれぞれ最高の季節がある。北海道札幌の5月というのはまさにその季節だ。桜やコブシやチューリップが一斉に咲き始める。
個人的には芝生のグリーンの上に咲き誇るタンポポの黄色がとても印象的で好きだ。
知り合いに会う約束の正午まで、午前中の時間があいたので札幌の町を3時間ほど歩いた。1970〜80年代、アメリカ製品を求めて歩いた狸小路や大通り公園界隈のお店は跡形もない。昨今の地方都市が抱える閑散とした旧繁華街の問題は札幌も同じだ。
古き良きフロンティア精神を感じることのできる“札幌”はあまり残っていない。それでも開拓と繁栄の札幌のイメージを求めて街を歩いてみた。