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2009年の『エコプロダクツ2009』は12月10日から12日までの3日間だった。
エコロジーへの関心が年々高まるなか、”自転車は環境に優しい乗り物“として最近はとくに注目されている。
そんなわけで、自転車にテーマに『エコプロダクツ2009』をまわってみた。

まずは「エコサイクルシティ」。
ガイドブックには”ヘルシーで、エコノミーな「自転車通勤」を明日から実践したくなる情報とアイテムの紹介”とあるが、一区画のブースに自転車関連の協会やメーカーが協力し、自転車の紹介、試乗、自転車通勤の一般論的な提案を行なっていた。
エコサイクルシティっていうネーミングから勝手に「都市におけるバラ色の自転車エコロジーシステムの実現か?」なんてことを想像していたが、思い違いに終った。
最近の自転車ブームで表面化してきた様々な問題(バイクレーンなどのインフラ整備の必要性とか、あいまいな自転車に対する道路交通法の改正とか、利用者の安全とルールに関する意識格差の改善とか・・)に対する取り組みと未来のビジョンの提示なんかがあると良かったのに。

自転車利用に関するユニークな提案をしていたのは「大学・教育機関コーナー」の明治大学泉校舎の千葉ゼミナールの学生さんたち。元気な学生さんの熱心な呼び込みに誘われてふらっと立ち寄ってしまったが、自転車をテーマに模型による未来の自転車社会を熱心に話してくれた。
彼らが目をつけていたのは東京都世田谷区などの自治体で導入している「コミュニティサイクル」(登録制の公共レンタサイクル。借りた場所以外の指定ポートで返却できる自転車を利用した自由度の高い公共移動システム)。このシステムをベースに、未来の自転車生活を提案。

彼らのアプローチは自転車を交通手段としてだけじゃなく、COOL(カッコいい)という見方をポイントの一つに上げていること。自転車を「新しいコミュニティ形成をめざす自転車」「自らの力でサスティナビリティ社会を築く自転車」「交通のルールの厳守から交通システムの展開に至るまでの自転車」という3点から研究している。その結果、自転車による事故や放置自転車の増加、駐輪場の不測問題など、さまざまな問題が浮かび上がってきたそうだ。
このような課題は彼らの自由な発想と画期的なアイディアによって、将来的にきっと解決されると思う。彼らのエコサイクルシステムの実現を心から応援したい。
エコプロダクツ2009
エコプロダクツ2009
エコプロダクツ2009

(1) 毎年12月、東京見本市会場で開催される「エコプロダクツ」
(2) エコサイクルシティで自転車通勤をアドバイスするスタッフのみなさん
(3) カフェにも駐輪スペースのイメージが
(4) 明治大学の学生さんたちのエコサイクルシステムの提案
(5) 東京大学の学生さんたちが有機野菜を販売
(6) エコプロダクツの常連出展者、産業ヘンプ普及グループのブース
(7) 紙のリサイクルを断裁機のデモンストレーション
(8) 樹脂製のサイクルラック。自転車関連グッズというだけでエコプロダクツなのか?
(9) 携帯用の大型太陽光パネル
(10) 太陽光発電所ネットワークはブースでは熱心な普及啓蒙活動

- Hilo MORIMOTO -


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